北海道

江別登校拒否と教育を考える会

もぐらの会／北海道

HP：http://moguranokai.la.coocan.jp/syoukai.htm

江別登校拒否と教育を考える会「もぐらの会」は、日の目を見ることはないかもね!?地下にもぐってても別にいいよね！というやりとりがあって付けた名前です。

　私たちは、不登校の子どもたちをとおして、今の学校が抱えているさまざまな問題を考えたり、話してきたりしました。

　学校に行くことは当たり前のことなのか？というのが様々な紆余曲折の後に浮かんできた疑問でした。学校には行かずに育つしかなかったわが子たちですが、いつの間にか30年も経ち、親を越えて大人になりました。わが子のみならず、子どもだった人が大人になっていきます。

　子どもは大人になり、親の私たちは年を取り、老人になっていきます。気がつけば自分の人生はどうなの？と思います。学校に行ってようが行かなかろうが、将来はすぐに現在になり、人生は過ぎ去っていってしまうものです。人は自分の人生しか生きられない。過去は変えられない。未来はわからない。今を生きる。親も自分の人生について考えたらどうでしょう？ということをしみじみ考えたりしています。

　会も30年経ちました。親になったからといって何が変わるわけでもなく、素の自分に向き合う羽目になるばかり。ダメな自分をふりかえると子どもたちに何を言えるものでもなくて、つまりは本人が自分で考えることで、親が考えることじゃないのです。自由にしてください。責任は自分でとってください。そんな感じになりました。

ファジー＆アバウトなあまり会員数減少中・・ですが、来るものは拒まず、去る者は追わず式でのんびりな例会などしています。良かったら、一度おたずねください。

連絡先

〒169-0817
江別市野幌代々木町40-2
TEL／011-385-4675
FAX／011-385-9656
(有)フレックス内　谷口由美子
E-mail／yumiko-t@sep.email.ne.jp

2024年５月４日　オンライン　参加11名

〇近況や思ったことなど

・親の会例会の参加者が減っている。そろそろ引退や解散かな。周りで亡くなった人がいて、「私たちどんなふうに生きていくのか、年を取っていくのかって考える年になったと思う」みたいな話しも出た。後継してくれる人がなかなかいない、居場所の運営やお金のことなど。

・最近参加されていない方もいるが、山田さん亡きあと大阪はどうなのかな？

・フリースクールに通っている子が元気になってきたところで、学校に通わせようと無理やりやめさせる保護者の人がいる。スタッフから見ていると、早すぎると感じて[「なんだかな～」となることある。

・以前、東京シューレでホームシューレのスタッフしていた方たちが、シューレをやめて同様の組織を新しく立ち上げた。

・ログハウス性暴力事件については、東京シューレの古い会員の人が、シューレからの情報だけしか知らず、この事件にシューレが真摯に向き合っていると誤解しているのが判って驚いた。実際は酷い二次加害が多くあり、問題は終わってないことを伝えたら解ってもらえたが、シューレは社会的に大きな存在。お金もあるし通信も発行して自分たちの都合のいい言い分も広報できる。対して、個人はそのような手段も持てない。圧倒的に不利なことをまざまざと感じた。とても不公平で理不尽。だからこそ事実をきちんと発信する人もいなくては、と改めて思った。

・ワニズアクションにNPO法人国際子ども権利センター（C-Rights）の甲斐田万智子氏が講師として登壇することになった。甲斐田氏は東京シューレ性加害事件の検証委員会で原告の方に二次加害を行い、現在は東京シューレの人権委員でもある。

東京シューレという「よきことをなす」大きな組織は第一線で活動している団体と簡単に繋がっていける。そうやって、やっているフリができるのだなと、体裁は整えられるのだなと思う。

原告の方が要望し続けている検証委員会の「検証」をしてほしい。

　ただ、ワニズアクションは、ジャニーズ性加害事件の被害者たち有志が、【子どもへの性暴力根絶をするAction Plan 】であり、この活動を応援したい。

　ワニズ＝「１is 2 many 被害者はたった1人でも多すぎる」の意

・通信制のスクーリングや定時制や夜間中学・サテライト校などの話題。

・子ども家庭庁のスタッフと話した。子どもの権利を守るために色々やっているとのことだったが、果たして子どもの本当の願いを反映できてるのか？　学校外の学びの場所としてバーチャル居場所つくりをすすめていると聞いたが……。「文科省と子ども家庭庁は別組織だしなあ」みたいな話も。

・大阪で３月３日に内田良子さんの講演会。現役の教師の方が来て質問された。内田さんが糸が絡まったような問題を紐解いてくれて考えさせられた。

・これは違うのでは？と声をあげるのはエネルギーのいることで、それをずっと続けてる原告の方はすごいと思ったという話になった。ことの発端は、りべるたブログまとめメモの「性被害を受けた」という内容の表現に不適切な言葉が使用されていて、「それは違うのでは？」と。その時のことを思い返しながら、「言葉の選択は大事」と話し合った。

・横浜の「フリースペースたんぽぽ」では、不登校の子どもたちへの経済的支援の確立や健康診断を求め続けてて請願書も出す。政治家との話し合いもし、記者会見を開き、テレビ取材も受けるという話。

※後日談ですが、「５月１０日に健康診断と財政支援の署名を横浜市議会に請願として提出しました」とのことだった。その後の記者会見の様子を１０日の18：10からのNHK首都圏ニュースで1分だけ放送してくれたそうだ。NHKwebニュースには、ＮＨＫ横浜で取材した内容が出ている。たんぽぽでお話しした方や自治体にも丁寧に取材してくれている。

とのことでした

〇「不登校新聞社」について

・不登校新聞の対応に納得いかない。シューレの事件で口外禁止が和解条件にあったとしても、何か書きようがあるのではないか？　りべるたとしては今後も被害者の方のこと、他の被害に遭われた方たちのためにどうしたらいいのかをこれからも話していこう。

・不登校新聞社のイベント「不登校から社会的自立までの3ステップ」内容的にも疑問。シューレの事件の被害者の方にはイベント自体が二次加害になる。

〇支援の話。

・「当事者にお金をくれたら良いのでは？」から、色々な助成もあるという話にもなった。フリースクールに通う子どもたちやフリースクール自体への助成が始まったり、市原市で交通費半額助成の制度が始まったなど、自治体の支援は増えては来ている。

・当事者やフリースクール支援だけで、学校改革しないならダメだという見方もある。

・フリースクール支援となると、「フリースクールとは何か？」という定義や線引きが必要になるだろう。何でもいいわけもないけど、余計息苦しくなる気がする。

・安心で安全な居場所が必要だけど、うちは週に２回しか開けられない。もっと開けられたら必要な子の居場所になれるのだけど難しい。

・親が仕事をやめなくても良いようになったらいいのに。学校がもっと楽な場所になってほしい。

場所あっても行きたくない子もいる。社会が変わってくれないと。先生の待遇がよくならないとダメだし、先生の裁量権がなくて大変そうだ。

・「ひきこもり基本法」について。どうなってるのか？　支援者への支援なのか？　家族への支援？　本人への支援？注　目していこう。

・特別支援学級からの進学は難しい例も多い。特別支援の在り方について。本来は「分けるな」っていう話だ。分けて問題がまた新たに生まれる。学校そのものにゆがみがある。教員足りないし、忙しいし。

・障害がある人の支援の話にも。就労支援のＡ型Ｂ型の違いの話しとか。

〇精神科医療の問題について。

たいした問題があるとも思えない子も病院につなげられることが増えた。学校→すぐ精神科、警察→すぐ精神科という事案がある。本当に問題だと思う。薬など使わなくていい子どもを薬漬けにする。精神科が儲かるだけ。

・旭川いじめ事件でも精神科医療の問題もある。いじめ・発達障害・精神科医療の３つが関係しているのではないか。薬の副作用という話が出てこないのも気になる。

〇その他

・「将来の夢」の話で、高橋一生さんが「大人が質問する『夢』って仕事のことでしょ？でも、『夢＝仕事』って変でしょ？　なりたい仕事がなくても、今、楽しいことが大切」と言っていて、ほんとにねと思った。

・幸せなことが一番大事だ。今が幸せなこと幸せな今が大事。

・ステップアップしろとかリスキリングとか、絵に描いた餅みたいなこと言われても疲れる。寝る時間削って勉強しろとか、今のままじゃダメというメッセージで無理をさせる風潮が気になるし、余計なお世話である。

・熊本での水俣病の方の話を３分で音声切ったニュースに呆れた。日本社会が壊れてるのでは。人の心をなくしている人が行政をやってるのは悲劇だ。