2023年11月の交流会ご報告

 

<参加者の近況報告の中から>

〇各親の会の参加状況は少な目でも、不登校を経験した同士の時間共有は有意義と感じる。

〇不登校になりたての親の不安、苦しさ、疑問に長年不登校を経験してきた親がアドバイスして、それぞれの話を深め合えるのが親の会の良さだろう。

〇北海道3か所(札幌、旭川、帯広)で久々の内田良子さんの講演会を開催した。

不登校の増加や東近江市長の発言の後だからか参加者は多く、熱のこもった講演会だった。

〇不登校の人数が30万と発表されたが、それ以外に【その他の理由】も7万弱あり(これはほぼ事実上不登校)、【病気が理由】の約7万人もその半分くらいが不登校由来と思われるので、合わせると実際には40万人に迫るのではないか。

〇不登校経験者が様々な経緯の後、社会に出て働いている人の話にふれた。

社会の方が学校よりも優しいのかもね、という意見も。(案外社会で周りは不登校だったことにこだわらないとか、かえって発想の自由さが周りに認められたりすることもある。)

〇引きこもりの人の親が、心配のあまり引き出し屋(強硬手段で外へ出すなど)に依頼を考える事例もあるが、親の会でのアドバイス(当事者の気持ちを想像してみて)により、親が考えを変えたりした例は、本当に良かった。

 

<東京シュ-レ性加害事件に関して
〇不登校新聞元編集長がテレビメディアに数多く出演していることが、二次加害としての影響を与えているとの意見多数。
なぜなら不登校新聞は東京シュ-レから派生している組織だし、関わりが強いのがその理由のひとつ。
(栗田隆子氏が参加予定だった対談に、この二次加害の問題に抗議し、参加見合わせた。
このような被害者への連帯の意の表明は大事なことだろう。)
〇シュ-レの関係者が、メディアに出ることは、被害者を苦しめることにつながると思う。
(ジャニ-ズの性加害事件と構造は同じであり被害者の方が長年苦しんでいるのも同じ。
  被害を受けた方への配慮は最優先にされなければ。)
〇不登校新聞は、シュ-レの事件の隠蔽や風化に加担してはいけない。
〇東京シュ-レのこの性加害事件の対応を含め解決済とする姿勢が被害者の方を苦しめているのでは。
裁判後のシュ-レは事件を隠蔽していないか。責任所在の検証も無く事件への反省の上に進んでいるようにみえない。
〇東京シューレのスタッフたちに表現や行動の自由はあるか、原告の方への意識は?自由は?
〇この事件裁判での原告の方への口外禁止規定は本人を孤立させていないのか?この規定をどうにか改善できないのか?

引きこもり基本法についての情報交換
KHJ全国引きこもり家族会連合会として基本法案を提示していく段階らしい。
〇引きこもり当事者の支えとなる法律であってほしい。
〇支援者を支援するような内容にならないといいな。(例えば引きこもり解決業者への補助とか)
 
多様な学びを創る議員連盟」総会どうだった? 
〇この日の参加者は、この総会には出た人はいなかった。
教育機会確保法のパンフレットを文科省が作成したらしい
〇不登校になった当事者が、学校と話したりするときにパンフレットが役立つ?
 学校側がきちんとパンフレット内容理解しといてほしい。
学校外の学びを認めるというけれど、、、 
学校外の学びの前に本来は、行きづらい学校を変える必要があるということは、訴えていく。
コロナ以降授業のオンライン化も進んできて、不登校の教育機会の確保として利用も広がりつつあるが、
教室の映像内にいじめた本人が映り込み暴言を吐くなどのケースがあり、二次加害になることも。配慮必要。

東近江市長の発言に関して 〇不登校当事者の居場所となるフリースクール文科省がみとめたことに愕然。
国家の根幹を崩しかねない。というような談。というなぜ国家の根源を揺るがす?意味がわからない。
〇抗議が多くなされている。
〇あの市長は学校が辛いイヤなところと認識している。親が無理やり行かせていると発言している。
学校は子どもが行きたくない場所という認識はあるのでは?
アンガーマネジメントの意見交換〉
 人間関係を円滑に行えるように、怒りを直接ぶつけないためとして
  アンガーマネジメントという手法がある。
 
また、社会的な課題について声を上げた相手に対し、主張内容ではなく、

 相手の話し方、態度、付随する感情を批判することで論点をずらす

 トーンポリシングの弊害も指摘されている。

  トーンポリシングとは?https://ideasforgood.jp/glossary/tonepolicing/

 怒りに任せ憎悪の感情のまま暴力的になることは、相手を傷つけてしまうし、ひいては戦争・紛争に繋がってしまう。

 また、日本社会の同調圧力の強さや閉塞感は指摘されてきて久しい。

 自らの感情を抑え込むことが優先されて、自分の気持ちにすら気付かないで

 モヤモヤしたまま生活していることが多くあるのではないか。

 自分自身を見つめ自分の抱いている感情を取り戻すことで、

 時にはその場所から離れたり生活のひとコマの納得できないことを伝えたり、

 不当な問題や状況には声をあげることも大切である。

 感情を取り戻し、そのことを共有していくことで

 その人らしく生きていく一歩となるのではないか。

 その緩いつながりが大切だなぁ。。。