2024年9月16日 オンライン
●各地の会からの様子
・相変わらず、親の会の参加人数は減ってる。細々やってる。でも人数が少ないとゆっくり話せるし、深い話できるからいいかな。
・昔はNPO法人「登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク」の合宿に行ったり、関係者を呼んで講演会を開催したりしていた。昔は会員が200人いたけど今は20人くらい。親の会は3人から6人くらいしか来ない。続けてくる人もいない。来年はどうなってるかわからない。
・「子ども相談室 モモの部屋」は登校拒否と不登校・ひきこもりの相談交流会で、語り合い伝え合って元気になって帰るおしゃべり会。コロナの時は集まれずに休会し、個人相談を受けていたけれど、共有する仲間がいないとわが子と家庭のことに意識が集中し、視野が狭くなる。学校の病理や教育の病理など、社会の問題がかすんで見えなくなる。やっぱりグループで顔を見て話すと本音の話ができ、視野が広がり、不登校から目を放さなくなる。
・1990年に親の会「カタクリの会」を作った。今も新しい方も来てくれる。あなたが悪いのではない。親が悪いのでもない。学校の状況を見ていこうというスタンスでずっと続けている。親の会なので親としての話を聞いてきたけれど、「親に自分の気持ちを聞いてほしかった」と言ってた人もいた。子どもの本音が聴ける人になれたらいいな。親の辛さを吐き出すだけでなくて。松江は不登校の増える率が全国3位だそうで、高知と競い合ってる。毎年100人ずつ増えてるから相談の人が増えてるかも。
島根では先日、子どもに不登校のアンケートを取っていて、それはやっぱり文科省が出してくる不登校の原因とは違い、教師、いじめが主だった。文科省の調査とは逆である。
・昔不登校でも元気な人を見て、影響をうけた。学校行ってなくても遊んでいていいんだと。
・子どもと一緒に参加できる親の会をやっていて、何かにつながりたいと思っている人は多いと感じた。不登校に理解のある先生がいると知り、つながりを持つようになった。家にいて閉じこもっている人の声はすくいとってもらえない。子どもの足でいけるところに行きたい場所があるといいなと思う。
・豊田市で親の会を29年続けている。この前は7人参加してくれて、その中で大学の卒論のテーマにしたいという人が参加してくれた。
●学校への依頼文フォーマットの話(多様な学びプロジェクト)
https://www.tayounamanabi.com/single-post/gakko-iraibun
・NPO法人「多様な学びプロジェクト」が全国の保護者と協力して作った学校との付き合い方のフォーマット。このフォーマットは長野県で採用されている。学校と対話のきっかけになったりするといい。
・「このフォーマットを通じて学校とやり取りしたことが、契約書や学校側にとっての通告書として変化しないもののように使われないように注意も必要だろう。使うときは気を付けて使ってください。案内も一緒に提出してください。書き換えられるものだし、約束のためではない」とのこと。
・学校とどうつきあえばいいのか、戸惑うことばかりなので、何をどう対応したらいいのかの助けになるかも。学校に出さなくても、考えるきっかけにもなるのでは?「昔は孤独で周りに誰もいないと思ってたものね~」と各々遠い過去に思いをはせました。
●NPO法人「登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク」(全国ネット)は今どうなっているのか
・全国ネットとは
1990年、親の会が支え合い 学び合うことを目的として発足。当時の自分の記憶としては以下の様だった。事務局は参加団体の中で当番制だった時もあった。主な活動は夏の全国合宿、世話人合宿(冬頃と全国大会の前日と年2回)、各地の会の会報を集約、印刷し、各会に配布。参加者も増えていき一番多い時は全国各地から約4~50名の参加があったと思う。また東北ブロック、 関東ブロック、 西日本 ブロック、 九州ブロックなど 地域ごとに分けていた。特に関東ブロックは夏合宿とは別に年に1回、大きな 講演会など開催していた時期もあった。途中から事務局はシューレがやるようになり、NPO法人化した。
・昔は世話人合宿とか全国合宿は親の会の世話人やメンバーが40人くらい集まってワイワイやってた。ただ次第に(特に教育機会確保法に関することが提案されてから)参加者はどんどん減っていった。反比例して シューレスタッフの参加が増えていった。会議の在り方が民主的とは言えない状況ではないかと疑問を感じ、全国ネットを抜けた。その後、詳しくは知らないが新しい会が入ったようだ。
・全国ネットのHP、団体情報がしばらく更新されていない。役員など以前からはだいぶ変わっているらしいので現在のものを載せてほしい。
・全国ネットとして二次加害は問題だというメ ッセージを発信してほしい。
●ログハウス性加害事件を問い直す
・NPO法人「東京シューレ」側からの情報だけで、シューレの会員や保護者の中には「問題は終わった」と思っている人もいる。世間は知らないまま今にいたってる。
・多くの人がログハウス性加害事件を知らないことが問題だと思う。札幌で4団体で一緒に講演会やるのだが、「このことにも触れたい」と伝えたら、人権を大事にする人たちなのだけど、誰も知らなかった。大変驚いていた。どうしてニュースにならなかったのか?と。
・この事件を無かったことにしてはならない。知らない人たちにも知ってもらうためにどうしたらよいだろうか。ブログやツイッターを読む人ばかりではないので、知らないのも無理ないけど、小さなところからでも広めたい。例会で話題にしてみるとかで。
・ログハウスシューレ事件に対する責任をうやむやにしたままの東京シューレや奥地圭子氏の態度は二次加害といえるのではないか。(講演会など広報等)
・不登校サポートを謳う「株式会社スダチ」と板橋区の件ではすぐにまとまれる力があったのに、ログハウスシューレ事件に関してなぜまとまった声をあげないのか?あげられないのか?
・二次加害への認識は難しい。無意識にしてしまう。自覚なくしてしまう。誰がどこでどうしているのかもわからない。本質についてりべるたの奈良合宿でも話し合った。二次加害も問題だけど、二次加害をした後に反省し、そのあと二次加害が怖くて黙ってしまうのは良くない。言い続けなければ。
●事件当時の「東京シューレ」の理事長であった奥地圭子氏はなぜ責任をとらないのか?
・奥地圭子氏および「東京シュ-レ」は、和解しているとして、原告の方の口を封じているようにみえる。口外禁止とは、どこからどこまでのことなのか。
・教育機会確保法が審議されていた時期と、事件の裁判の時期の重なりが、関係しているようにみえる。
・教育機会確保法は、不登校を教育産業に開放するための一つの力になったと感じる。「株式会社スダチ」は、もう1都2府21県に入り込んでいる?(政治が関わり、一部に利益が生じる構図?)
・公教育のダムが決壊を始めたようだ。
・りべるたとしては不登校の子供たちや保護者が、そのような教育産業に巻き込まれ、子供たちがゆっくり休めなくなる(=自ら動き出そうとする力をそぐ)のはおかしいのだと声を上げたい。また、公教育の現状は問題があり、学校が変わることが必要と考えていこう。
●NPO法人「全国不登校新聞社」の責任は?
・新聞社は法人であるわけで、事件当時は、理事でなかったとしても、その後石井しこう氏は、長く理事を務めていたので、新聞社としてこの事件を扱う責任もあったと思う。
・不登校新聞社の代表理事として、この事件を扱わせない判断をしたのだとしたら、代表理事としての奥地氏の責任も問われるのではないかと思う。
・石井氏たちが不登校新聞社を解散し、購読者への説明もないまま消滅させたことに驚愕。いったいどういうことか??
●裁判は和解できちんと解決済み・・ではない。
・原告の方が納得できるだけの姿勢をシューレが作れていない。奥地圭子氏は謝罪をしていない。
・奥地圭子氏は 和解で終了、とするのではなく、自分から責任を取って辞めて欲しかった。 全てから身を引くべき。
・身を引く前にログハウスの件について検証、説明、謝罪を公開の場で行うべき。
原告の方のみならず、多くの協力者だった親の会の人たちや、シューレに関わり、ログハウスの建設にも関わり、協力してきた多くの保護者たちに対しても説明責任を果たしてほしい。
●これからも何ができるかを探していきましょう。